【演劇】範宙遊泳『ディグ・ディグ・フレイミング!〜私はロボットではありません〜 』
時代は笑って許せるか? その集団は何度も何度も人々を怒らせた。彼らを怒る人々はせいぜい遠隔的にいやがらせを行うくらいで決してその集団の目の前には現れなかった。怒られた実感のない集団は、自分たちの過ちを忘れまた再び人々を怒らせるようなことをする。怒る人々はますます怒るがその集団を社会から抹殺することはできない。なぜならばその集団には驚くべき愛らしさがあったからだった。 第66回岸田國士戯曲賞受賞作・