日産・田川専務CSO、「サステナ/ESGは競うものではない」

記事のポイント
- 日産自動車はこのほど、サステナビリティ戦略に関する記者会見を開いた
- 田川・専務CSOは、「サステナビリティは企業間で競うものではない」と指摘
- 外部不経済を取り込み、ビジネスを再構築する狙いを語った
日産自動車はこのほど、サステナビリティ戦略に関する記者会見を開いた。会見に登壇した田川丈二・専務CSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)は、「サステナビリティは企業間で競うものではない」と言い切った。ESG領域の活動に取り組むことで、自社ブランドの競争優位性を高めることはあるとしましたが、「それでも一人勝ちの戦略では、社会問題は解決しない」と語った。(オルタナ副編集長=池田 真隆)

日産自動車は7月31日、同社初となる「統合報告書」を発行した。同社は2026年度までに電動化に向け、2兆円の投資を行う。地域ごとに販売戦略を最適化し、販売台数増とEVへの移行を加速する。
統合報告書では、その経営戦略に関連したサステナビリティの考え方をまとめた。重要なのが、マテリアリティ(重要課題)をどのように企業価値の向上に結び付けるかだ。