「カーボンオフセットでは森林減少は止まらない」と報告書
記事のポイント
- 世界の科学者から成る国際森林研究機関連合が報告書を発表した
- カーボンオフセットなどの市場メカニズムは、森林保全に効果がないとする
- 持続可能性よりも短期的な経済的利益を優先する傾向が強まっていると指摘
国際森林研究機関連合(IUFRO、本部:オーストリア)はこのほど、カーボンオフセットなどの市場メカニズムは、森林保全にほぼ効果がないとする報告書を公開した。森林を炭素吸収源とみなし、短期的な経済的利益を優先する傾向が強まっていると指摘。同報告書は、5月10日まで開催されている国連の森林フォーラムで発表される。(オルタナ副編集長=吉田広子)