自分の幸せを思い出す価値
目次
・幸せになりたい
・本当の自分に触れる
・瞑想すること
・終わりに
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Sokan Munakata
京都市立芸術大学を卒業後、「本当のしあわせとは何か」という根源的な問いを
ヨガを通した精神的な探究を求め、28歳で出家。
大徳寺専門道場での修行後、2016年より無檀家で無住であった栖賢寺に入寺。
幸せになりたい
Sokanさんは子供の時から「幸せになりたい」という思いがあった。みんなも幸せでいてほしいし、自分も幸せになりたい、と。
自分が幸せになりたいと選んだものは、アートだった。その後、自然に興味を持ち、田舎に引っ越し、農業をしたり、海に触れて、24歳でサーフィンを始める。
Sokanさんは好きなことをやっていた。都心の生活とは掛け離れたストレスフリーの自然の中で生活をしていた。
それでもまだ「不安」、「悩み」、「孤独感」、「怒り」があった。
その心の中から全てが満たされるために精神的な取り組みを学び始める。
そこでSokanさんは「ヨガ」の勉強を始めた。
26歳でインドに行って、山の中で生活もしていた。28歳で帰国し、大徳寺専門道場での修行後、2016年より無檀家で無住であった栖賢寺に入寺。
本当の自分に触れる
「本当の自分に触れることの大事さ」をSokanさんは語る。
「思考」というのはマインドを動かす事だ。「思考」はとても便利な機能で、言語、コミュニケーション、建物でも「思考」から始まる。
もう一つの「思考」の機能は、「ジャッジ」をすることであるとSokanさんから学んだ。「ジャッジ」という機能は、物事に対して、頭の中のベストな答え、判断を出す機能である。一方、その「思考」の「ジャッジ」には大きな「バッグ」も入っている。
私たちが作り上げたフィルターを通して形成され、時には苦しみをもたらすこともある。お金や物も、実際は単なる物質だが、私たちの思考によって特別なものとして認識されがち。そして、自分自身についての思考で形成された判断やジャッジを、間違って本当の自分として受け入れることもある。
そして、自分がどんなに素晴らしい人か、素晴らしくない人かという誰かからの視線や判断から離れて、ありのままの自分に触れることが、瞑想することである。今の環境がどんなにいいか悪いかを離れて、瞑想する。
瞑想すること
瞑想することの大事さもSokanさんは語っていた。
心の平穏を保つための様々なテクニックがあるが、まず『思考』から離れることを最優先するべきだと語る。その際のルールについても深く考えないようにする。
まず、今起こっていることに対して思考を遮断させる。試しにと言ってSokanさんのガイドで私たちも5分、まったく思考をしない練習をしてみた。たった5分の時間だけど、頭の中がクリアになっていくのが感じられた。
喜びと感動は本当の自分に繋がるから、「思考」とは別の感情なのだ。そういう意味で本当の仕事の喜びもある。
人間は生きていると苦しいときもあるが、波風立てないように安定感が必要。その安定感のためにも瞑想することの徳を語ってくれた。
毎日必ず歯を磨くように、少なくとも1日に1回、5分ちょっと静かになってみませんか。
例えば、朝起きたら、スマホを見るより、考え始める前にまず1回座ってリセットしてから行動を始める。頑張ろうとしなくていい。歯磨きをする人に頑張っている人はいないのだから。
終わりに
Sokanさんの経験と学びは、私たちにとっても学ぶことが多くあった。彼が教えてくれたことは、自分自身と向き合い、心の安定を求めること。
日々の忙しさに追われる中でも、瞑想を取り入れて心をリセットする時間を持つことは、私たちの生活の質を向上させる。
Sokanさんのメッセージに耳を傾け、私たちも少しずつでも、自分自身と向き合う時間を大切にしていきたいものだ。
毎日の生活に、5分間の静かな時間を取り入れて、心の平穏を感じてみませんか。それが、より豊かで幸せな人生への第一歩となる。