生物多様性の取り組みは、TNFDが訴える真意の理解から

記事のポイント
- 生物多様性の取り組みは、日本ではTNFD対応の開示への関心が高い
- 一方で海外企業はネイチャーポジティブに向け、活動を強化する
- 2025年以降、企業はどこから着手し何に注視すべきか、足立直樹氏に聞いた
生物多様性への取り組みは、日本ではTNFD対応の開示に注目が集まるが、海外ではネイチャーポジティブに向けて、開示よりも具体的なアクションが動き始めている。ネイチャーポジティブの本格始動に向けて、2025年以降、企業はどこから着手し、何を注視すべきか。企業による生物多様性保全に詳しいレスポンスアビリティの足立直樹代表に話を聞いた。(聞き手・オルタナ副編集長=北村佳代子)

足立直樹(あだち・なおき)氏:
東京大学理学部卒業、同大学院修了、博士(理学)。国立環境研究所、マレーシア森林研究所(FRIM)で基礎研究に従事後、2002年に独立。株式会社レスポンスアビリティ代表取締役、一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)理事・事務局長、一般社団法人 日本エシカル推進協議会(JEI)理事・副会長、サステナブル・ブランド ジャパン サステナビリティ・プロデューサー等を務める。