資生堂やP&G、ファンケルが「無意識の偏見」解消へ

記事のポイント
- 資生堂やP&G、ファンケルが「無意識の偏見」解消に取り組む
- 無意識の偏見は、潜在的に持っている先入観や、偏ったものの見方・考え方を意味する
- 資生堂は体験談を5000件集め、ウェブサイトで公開している

「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」の解消に向けて、企業が動き出した。「無意識の偏見」は、自分でも気付かないうちに潜在的に持っている先入観や、偏ったものの見方・考え方を意味する。資生堂は体験談の収集、P&Gは黒人クリエイターによる動画制作、ファンケルは研修を実施している。(シンカ・望月南)
■資生堂、5000件の体験談を収集
資生堂は2022年から「Unconscious Beauty Bias(「自分らしい美しさ」を制限する無意識の思い込みや偏見:UBB)」に着目したプロジェクト「SEE,SAY,DO.」を展開している。
同社は、UBBを無くすためには世の中に存在するUBBの実態を知ることが重要だと考え、世界10カ国で調査を行った。収集した5000件の体験談は、特設ウェブサイトで紹介している。