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海外から「ソーシャルグッド」に全力を注ぐ若い世代
海外から「ソーシャルグッド」に全力を注ぐ若い世代

海外から「ソーシャルグッド」に全力を注ぐ若い世代

2024/12/16・byMalika KerimbayevaMalika Kerimbayeva
近年、グローバルな視点で「ソーシャルグッド」を追求する若い世代が注目を集めています。ソーシャルグッドとは、社会全体に利益をもたらす行動や取り組みを指し、環境保護、貧困削減、人権擁護など、多岐にわたる課題解決を目指します。特に、国境を越えて活動する若者たちの情熱と行動力は、新しい社会の未来を示唆しています。本記事では、「ソーシャルグッド」の取り組みとその背景、そして具体例を交えながら、若い世代がなぜ世界を変える力を持っているのかを紐解いていきます。


若い世代が「ソーシャルグッド」に取り組む理由


1. グローバルな情報環境の進化

インターネットやソーシャルメディアの普及によって、若い世代は他国で起きている社会問題をリアルタイムで知ることができます。例えば、アマゾン熱帯雨林の火災やミャンマーの人権問題など、日本国内では直接見聞きする機会が少なかった問題も、今や誰もがアクセス可能です。これにより、「自分には関係ない」という意識が変化し、行動を起こす動機へとつながっています。

2. 新しい価値観の形成

従来の「成功」の基準は、富や地位でしたが、若い世代にとっては「社会への貢献」が重要な成功指標となりつつあります。例えば、Z世代と呼ばれる若者たちは、環境や社会問題に無関心な企業よりも、倫理的なビジネスを展開する企業を選ぶ傾向が顕著です。

3. 個人のスキルとテクノロジーの融合

AIやクラウドファンディング、ブロックチェーンなどの技術が、個人でも大規模な影響を与えることを可能にしています。これにより、以前は大企業や政府しか実現できなかったような取り組みも、若者たちが主導権を握ることが可能となりました。


海外で活躍する若い世代の具体例


1. グレタ・トゥーンベリ (スウェーデン)

環境活動家として知られるグレタ・トゥーンベリは、わずか15歳の時に「Fridays for Future」という学生による気候変動対策運動を始めました。彼女の行動は瞬く間に世界中に広がり、数百万人の若者が参加するムーブメントに成長。特に、グレタが国連で行ったスピーチは、多くの大人たちに強い印象を与えました。

2. マララ・ユスフザイ (パキスタン)

女性の教育機会を守る活動で知られるマララは、タリバンによる銃撃を受けながらも、活動を続けています。彼女は2014年に最年少でノーベル平和賞を受賞し、現在も「Malala Fund」を通じて、世界中の女性や子どもたちの教育を支援しています。

3. ボイ・パトリオット (インドネシア)

インドネシアの若者であるボイは、地元のプラスチック廃棄物問題に取り組む活動家です。彼が創設した「Make a Change World」は、廃棄物をアートに変えるプロジェクトや、海洋ゴミの回収活動を行っています。ボイの活動は地元だけでなく、国際的にも注目されています。


ソーシャルグッドがもたらす未来


若い世代のソーシャルグッドへの情熱は、社会の未来を大きく変える可能性を秘めています。

1. 持続可能な社会の構築

環境保護や貧困削減の取り組みが進むことで、次世代にとって住みやすい地球が実現されるでしょう。これにより、気候変動や資源の枯渇といった問題が緩和されることが期待されます。

2. 世代間の価値観の共有

ソーシャルグッドを推進する若者の姿は、年長世代にも影響を与え、社会全体の価値観の変化を促します。これにより、幅広い年齢層が協力して社会課題に取り組むことが可能となります。

3. テクノロジーとイノベーションの加速

若い世代は、テクノロジーを駆使して課題解決の方法を模索しています。この過程で新しいイノベーションが生まれ、より効果的な問題解決が可能になるでしょう。
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海外を舞台に「ソーシャルグッド」を追求する若い世代の行動力は、私たちに多くの示唆を与えてくれます。彼らの情熱、価値観、そして行動が、どのように社会を変革しているのかを理解することで、私たち一人ひとりもその流れに参加するきっかけを得ることができるでしょう。この記事を通じて、若い世代がもたらす未来に期待し、私たちも彼らと共に新しい世界を創る第一歩を踏み出しましょう。