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統合報告書の 「自社らしさ」とマガジンライク
統合報告書の 「自社らしさ」とマガジンライク

統合報告書の 「自社らしさ」とマガジンライク

2024/05/16・by増田 典生(ESG情報開示研究会 共同代表理事)増田 典生(ESG情報開示研究会 共同代表理事)

記事のポイント


  1. ESG情報開示研究会では統合報告書の「自社らしさ」について議論しました
  2. 国内外の6つの企業の統合報告書を分析し、読みたくなるポイントを分析
  3. 欧州や米国の企業に共通していたのは、「マガジンライク」という傾向です


ESG情報開示研究会ではこのほど、会員企業の担当者と統合報告書の「独自性」の示し方について議論しました。事例として、日本企業3社、欧州と米国の企業3社を対象に、読みたくなるポイントについて比較分析しました。(一般社団法人ESG情報開示研究会 共同代表理事=増田 典生)


なお、日本企業は、双日、伊藤忠商事、日清食品HDを、欧州と米国からは、フィリップス(オランダ)、ボルボ(スウェーデン)、バンクオブアメリカ(米国)を事例企業としました。


例えば、フィリップスは各章の要約を箇条書きで1ページに集約し、必要情報を簡潔にまとめ、写真なし、色系も3つ程度に限定したシンプルなデザインに仕上げていました。ボルボは、「変革」をテーマに一貫性のあるストーリー構成で、雑誌のような洗練されたデザインが特徴でした。