ホーム
記事一覧
USスチールは大気汚染企業だった:地元住民から日鉄に期待も
USスチールは大気汚染企業だった:地元住民から日鉄に期待も

USスチールは大気汚染企業だった:地元住民から日鉄に期待も

2024/10/01・by北村(宮子)佳代子(オルタナ副編集長)北村(宮子)佳代子(オルタナ副編集長)

記事のポイント


  1. 日本製鉄のUSスチール買収計画は米国で政治的な争点となっている
  2. USスチールの製造工場は、地元で大気汚染などの公害問題を起こしてきた
  3. 地元住民は当初、日鉄の買収で製鉄所がクリーン化・近代化されると期待した


日本製鉄によるUSスチールの買収計画は、米国大統領選を前に、政治的な争点となっている。米ペンシルベニア州にあるUSスチールの製造拠点の近くに住む住民は、長年、大気汚染などの公害問題で同社と闘ってきた。買収が報道された当初、地元住民は、日鉄による製鉄所のクリーン化・近代化の推進を期待した。(オルタナ副編集長=北村佳代子)


1875年開設のUSスチール社エドガー・トムソン工場(2023年撮影)

日本製鉄は2023年12月にUSスチールの買収を発表した。


しかし本買収案件に関して、バイデン大統領は2024年3月、「反対」の姿勢を表明した。


11月の米大統領選挙を控え、ドナルド・トランプ共和党候補、カマラ・ハリス民主党候補ともに、買収には「反対」の立場を表明し、民間企業によるこの買収は今、米国で政治問題に発展している。