世界の気温は5年以内に一時的に1.5℃を超える 世界気象機関

記事のポイント
- 世界気象機関(WMO)が今後の世界気温の見通し示す報告書を公表した
- 今後5年のうち少なくとも1年は、80%の確率で1.5℃を超えると予測する
- 短期的な1.5℃の超過はパリ協定の目標の恒久的な違反とはみなされない
世界気象機関(WMO)は6月5日、2024年以降の5年間で、少なくとも1年は、一時的に世界の平均気温が産業革命前の水準から1.5℃を超える可能性が8割と発表した。加えて、今後5年以内に少なくとも1年は、史上最も暖かくなった2023年の気温記録を上回る可能性が高いという。短期での1.5℃の超過は、パリ協定で掲げた目標を恒久的に守れなかったものとはみなさないものの、引き続き気候変動対策の緊急性を強調した。(オルタナ副編集長・北村佳代子)
