35年に1兆円市場、「軽くて曲がる」太陽電池とは

記事のポイント
- 「ペロブスカイト太陽電池」の開発が激化してきた
- 世界での市場規模は2035年に1兆円に達する見込みだ
- この電池は従来は応用が困難であった建物の窓や壁などに設置できる
2023年10月、岸田首相が「ペロブスカイト太陽電池を2025年に実用化させる」方針を示して話題になった。脱炭素社会に向けた投資戦略の一環としての発言だった。
ペロブスカイト太陽電池とは、主流であるシリコン系に代わる太陽電池のことだ。ペロブスカイト構造(結晶構造の一種)を持つ化合物を用いるためこの名がある。(新語ウォッチャー=もり ひろし)