ホーム
記事一覧
性差・障がいなど、当事者との対話で「社会ニーズ」見出す
性差・障がいなど、当事者との対話で「社会ニーズ」見出す

性差・障がいなど、当事者との対話で「社会ニーズ」見出す

2024/03/11・by池田 真隆 (オルタナS編集長)池田 真隆 (オルタナS編集長)

記事のポイント


  1. 性差に起因する格差を世の中に問うブランドが増えてきた
  2. 課題の当事者から困りごとを聞き出し、「社会ニーズ」を見出す
  3. 社会の格差をビジネスの機会に変えるブランドを紹介する

性差に起因する格差を世の中に問うブランドが増えてきた。課題の当事者から困りごとを聞き出し、市場ニーズの先にある「社会ニーズ」を起点に製品を企画する。社会の格差をビジネスの機会に変える。(オルタナ副編集長=池田真隆)


コクヨはコクヨKハートの社員と話し合いインクルーシブな視点から製品開発を行う
コクヨはコクヨKハートの社員と話し合いインクルーシブな視点から製品開発を行う

「インクルーシブデザインでは、誰か一人のために開発した製品が、みんなにとって使いやすい製品になると信じている」。コクヨの井田幸男・CSV本部サステナビリティ推進室理事はそう言い切った。


オフィス用品などの開発を手掛ける同社は、昨年からインクルーシブデザインに力を入れる。SDGsのスローガンと同様、文字通り「誰も置き去りにしないデザイン」を指す。その起点は、働きづらさを抱える一人の当事者だ。


同社がこれまでに開発した製品を紹介する。淡いピンクやブルー、イエローなどの5色で展開する「USBメモリ」。色覚特性のある人でも識別しやすい色にこだわった。