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コーヒーもチョコもバナナも2050年に手軽に買えなくなる
コーヒーもチョコもバナナも2050年に手軽に買えなくなる

コーヒーもチョコもバナナも2050年に手軽に買えなくなる

2024/04/16・by池田 真隆 (オルタナS編集長)池田 真隆 (オルタナS編集長)

記事のポイント


  1. コーヒーもチョコもバナナも手軽な価格で購入できなくなるかもしれない
  2. 気候変動が主な要因で、異常気象や病害によって品質や生産量が低下する
  3. 生産者が貧困から抜け出せず、担い手が育たたない

コーヒーもチョコもバナナも2050年には今のように手軽な価格で購入できなくなるかもしれない。主な理由は気候変動だ。異常気象や病害によって品質や生産量が低下し、生産者が貧困状態から抜け出せない。(オルタナ副編集長=池田 真隆)


コーヒーの2050年問題がある。気候変動によって、コーヒー豆(アラビカ種)の栽培地が2050年には現在の50%まで減少する問題だ。国際的な調査機関ワールド・コーヒー・リサーチは、世界のコーヒー消費量は右肩上がりだが、十分にコーヒーが供給されないリスクがあると警鐘を鳴らす。


農家の貧困も課題だ。10大コーヒー生産国のうち、8カ国(コロンビア、インドネシア、ホンジュラス、エチオピア、インド、ペルー、ウガンダ、グアテマラ)でコーヒー農家の平均収入が貧困ライン(1日1.9米ドル)以下だ。


認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンの潮崎真惟子事務局長は、「農家にとっては魅力的でない職業になり、生産者の担い手が減ってしまう。ブラジルでは、すでに気候変動の影響でコーヒー豆の収穫量が40%減った農家もいる」と話す。